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「この字良いねェ〜 誰書いたの?」
友人の晩餐に招かれ、差し出された名刺に目を奪われたvincent.が訊いた。力強く剛胆な中にも柔らかく繊細な筆遣いが見られ、直感的に女性の文字だと感じた。
「怜由ちゃんって言うの。そうだ! 今度、vincent.さんにも紹介しましょう♪」
今度とオバケは出た試しがない。社交辞令と常識至上主義で舗装された世知辛い世の中。過度な期待と勝手な妄想は、自身のセンチメンタリズムをいたずらに刺激するだけだ。その晩は、主催者自らが振る舞う酒呑み泣かせな肴の数々に舌鼓を打ち、胃の腑に琥珀色の液体を流し込むことに専念していたが、果たして、その約束はほどなく実現した。
「木村怜由です。よろしくお願いしまーす」
世の中に偶然は何ひとつ存在しない。すべての事象は原因と結果。すべては必然である。君とボクが出会ってしまったのは… このような宗教的かつ哲学的である大袈裟な殺し文句を座右の銘とするvincent.は、早速、口説きに掛かった。
Webのこと、Flashのこと、そして、自分の頭の中に描いている構想のこと。あれやこれやとお喋りしているうちにすっかり意気投合し、第1回公開に向けての話が進んだ。
「ただね。お互い義務感が発生したんじゃ面白さ半減するし、
気楽なスタンスで、手が空いたときに、納期ナッシングということで(笑)」
書タイポグラファーであるryoyuとWebデザイナーであるvincent.によるコラボレーションサイト「Neo Japanesque」は、こうして2001年8月1日にお披露目するに至った。
当サイトで展開している作品群は、技巧に傾倒した昨今のFlashムービーへのアンチテーゼである。デジタルとアナログが織りなすハーモニー(響命)を是非ご堪能あれ♪
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"Don't think, feel !!!" ___ 2002/12/06 curious epicurean; vincent.
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